日記を書かせる面倒な先生   no comments

Posted at 9:14 pm in 日記

中学生2年生の時の担任の先生がかなりくせ者でしてね、変な宿題を私たちに毎日くれたんですよ。それは日記です。何でもいいから、200から400字程度の日記を毎日書いて提出しろって言われていたんです。

その先生は詩が大好きで、毎朝自分で黒板に詩を書いて生徒達に見せていたんです。私はそれをまともに読んだことは無かったんですが、チラッと読んだだけでも結構「あぁ、まぁ凄いのかな?」ってくらいしっかりした詩でした。もしかしたら、何かを引用して書いていただけかもしれませんが。

そういう趣向の先生なので、私たちに毎日日記を書かせていたんです。

生徒の大半は、これに対して「面倒だなぁ」と感じていました。大半は、日記を書かずに毎日過ごしていました。

ですが、あまりにも書かない生徒が多いことに気がついた担任の先生は、書いてこなかった子は放課後教室に残して反省文を書かせていました。そうなっては、早く帰れないし、部活にもいけません。なので、なんだかんだみんな、日記を毎日提出するようになりました。

私はめんどくさがり屋だったので、日記はいつも書かずに学校に行っていました。でも、反省文も嫌です。なので、朝学校に着いたら提出までの短い時間の間に、さくっと適当に書いて提出していました。

しかも、書いている内容は、とんでもない内容でした。明らかに嘘と分かるようなものだったからです。「僕はアメリカに住んでいたことがあって」とか「昨日子犬を救う為にケンカをした」、「僕には霊感があって」など、とにかく嘘ばっかり書いていました。そういう嘘話なら、スラスラ書けたし面白かったので(笑)。

当然、いつか怒られるだろうなと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。「さては先生、みんなの日記読んで無いな?」と、私は思うようになり、ますます嘘話をエスカレートさせました。

ところがある日、とうとう先生に呼び出されました。「あぁ、ばれたか!」と思って怒られると覚悟したら「君のアイデアは面白いよ!」と、滅茶苦茶褒められてしまいました。私はぽかんとしてしまいました。

私は逆に「これでいいんですか?」と質問してしまいました。先生は答えました。「日記はどんな内容だっていいんだよ。毎日書くことが大切なんだから」と。先生はむしろ、毎日視定数をオーバーするほど嘘話を書いてくる私に、好感を抱いていたのでした。

面倒な先生だなとしか思っていませんでしたが、それ以降、私は何かとその先生に話をする機会が増えました。話してみると、マンガや映画おSFが好きという、普通のおじさんで面白かったです。

その先生は私が進級すると違う学校にいってしまいましたが、過去に出会った先生の中で一番印象強い先生でした。多分、先生と生徒という立場でなく、また年齢も近かったら、絶対仲が良い友達になれたなという先生でした。

Written by admin on 11月 24th, 2012